意味なし楽素

Twitterに収まらない長文を書きます!

【石英】工藤忍とクォーツの関係について知っておこう【水晶】

 

楽素です。

8月です。世は夏休みです。サンタクロース来ないけど、お年玉もらえっこないけれど、コロナ禍だけど・・・

でも!!!

夏休みは地球で一番のイベントであります。夏休みを発明した昔の誰かさんにノーベル楽素賞を贈呈したいね。ノーベル楽素賞の引き換えをご所望ですか?何のことかわかりませんが、皆さんはよくあちらに歩いて行かれますね。

 

さて、ゲタを揃えたり線香花火したり一秒一秒が命がけの夏休みですが、やるべきことはやらないといけません。そう、夏休みといえば自由研究!楽素もきっずはぁと☆(童心)に帰って日常の中の些細な疑問について研究していきたいと思います!

 

今回の研究テーマは・・・

 

「工藤忍とクォーツの関係性」

であります。(日常の中の些細な疑問・・・?)

 

 目次

 

 

 

はじめに 

はい、研究テーマは「工藤忍とクォーツの関係性」です。

藤忍学を専攻している皆さんはご存知かと思いますが、工藤忍には[ノスタルジッククォーツ]というカードがあったり、[つないだ光り]工藤忍では「スモーキークォーツ」という宝石を身に着けていたりします。でもそのクォーツってのは一体なんなんだい?っていう謎を解き明かすのがこの自由研究の主旨であります。こいつで今年のノーベル工藤忍賞を狙うぜ。

 

そもそもなんでクォーツに目をつけたの?って言われると、まあ言ってしまえば某・宝石をモチーフにしたキャラが出るアニメ(及び漫画)にハマったのがきっかけなんだけどね・・・。この有名宝石作品と今回の自由研究が繋がった経緯はこんな感じ。


アニメ面白かったなあ→宝石の種類について知りたいなあ→宝石図鑑的なの買ってみるか→へえ、これがクォーツ・・・→ん?クォーツ?→クォーツといえば・・・

 



S H I N O B U   K U D O

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そうだね。ぼくたちわたしたちの工藤忍だね。

 


というわけで、今回の自由研究が「工藤忍とクォーツ」という関係性について深堀りする一助になれば幸いです。・・・なるかな一助に。でかいこと言わず0.5助くらいを目指すか。

そうなんです。楽素は宝石とか鉱物についての教育を受けたことは一切ありません。ただ本で得た知識をまとめただけです。別に宝石・鉱物ガチ勢でもなんでもないです。方言で言うとおべだふりです。おべだふり。

 

素人に毛が生えた程度のものなので、クオリティに過度な期待はせず、温かい目で見ていってください。

 

よろりんご!(辻 野 無 反 応)

 

 

 

藤忍についてあまり知らないのに見に来てくれたありがたい人のために関連リンクを貼っておきますね。少しでも彼女に興味を持っていただけたら嬉しいです。

 

ピクシブ百科事典

藤忍の情報を豊富なイラストとともに学ぶことができます。

https://dic.pixiv.net/a/%E5%B7%A5%E8%97%A4%E5%BF%8D

 

アイマスシンデレラガールズカードギャラリー

モバマスデレステのデータベース。工藤忍のカードが全て網羅されています。

https://imas.gamedbs.jp/cg/idol/detail/55

 

しのぶリタニカ百科事典

藤忍Wikiです。台詞集、所属ユニット一覧、呼称表などがあり二次創作に便利。

https://shinobu.matyaro.net/%E5%B7%A5%E8%97%A4%E5%BF%8D

 

 

 

本題に入る前に注意書き

※せっかく宝石の話なので、宝石の写真でも添付したいところですけど、今回参考にしている宝石図鑑の著者の方も、多くの個人や機関の承諾を得て宝石の写真を使っています。そういった意味でも軽々しく画像を載せるべきではないと考え、ノー宝石でお届けします。申し訳ありません。でも気になった宝石があったらぜひネット検索してみてくださいね。

 

 

 

宝石の硬度のおはなし

クォーツのことを語る前にまず明日からドヤれるモース硬度のおはなしについて。

 

モース硬度というのはドイツの鉱物学者フリードリッヒ・モース博士が考案した宝石の硬さを表す尺度です。この硬度はあるもので引っかいた時の傷つきにくさを1~10の階級で示したもので、例えばある宝石Aが「硬度5の石で引っかいて傷はつかないが、硬度7の石で引っかくと傷がついた」とすると宝石Aの硬度は6ということになります。

そうなんです。モース博士ったら、僕らが生まれてくるずっとずっと前の約200年前にありとあらゆる鉱物を擦りに擦りまくってこの硬度を決めたんです。博士はすごいなあ。ぼくにはとてもできない。そりゃあ歴史にも名を残しますよね。

 

1~10のモース硬度には基準となる10種類の鉱物が当てはめられています。

⑩ダイヤモンド(金剛石) ご存知、知名度も硬度も最強の宝石。

コランダム(鋼玉) ルビーとかサファイアがこれ。

⑧トパーズ(黄玉) 黄橙色の宝石の代表格ですが他の色もあります。

クォーツ石英 本項で解説。エメラルドガーネットも硬度7。

⑥オーソクレース(正長石) 糸魚川が産地として有名な翡翠はこの階級。

⑤アパタイト(燐灰石) 窓を見てください。ガラスは硬度5です。

④フローライト(蛍石) プラチナは硬度4。夢と恋と不安でできてる。

③カルサイト(方解石) 真珠は硬度3。パルキアさん・・・w

②ジプサム(石膏) いわゆるギプス。夏に骨折するとギプスの中が臭い。

①タルク(滑石) チョーク石。ケンケンパの丸を書いたりしたよね。

 

クォーツは硬度7!なんだか優秀そうな感じがしますね。基準となる鉱物は上記の10種類ですが、皆さんの思いつく様々な宝石・鉱物がこのどれかの硬度に当てはまります。

上にも書いてありますがガラスが硬度5なので、硬度5以上がガラスより硬い、4以下はガラスで傷つくと考えるとイメージがつきやすいですね。

 

ちなみにモース硬度は「引っかいた時の傷のつきにくさ」であって「割れにくさ」ではありません。鉱物によっては「劈開」(へきかい)といわれる特定の方向に割れやすい性質があります。硬度は最強なダイヤモンドさんはこの「劈開」が強いので、意外と簡単に割れちゃったりします。恋のようにね。(は?)

クォーツには劈開がないので複雑な形に加工することもできます。

 

どうでもいいですけどKisS(アイドルマスター)の2番の歌詞に

「高ぶる鼓動 まるでMorse code」ってありますけどMorse codeがモース硬度に聞こえますよね。うん、最高にどうでもいいな。

 

それではいよいよクォーツの性質に迫っていきましょう!

 

 

 

クォーツについてのおはなし

化学組成・・・SiO₂

結晶系・・・六方晶系/三方晶系

モース硬度・・・⑦

比重・・・2.66

屈折率・・・1.544~1.553

光沢・・・ガラス光沢

劈開・・・なし

 

どうですか?わからない項目ばかりでしょう。

楽素はわかるのかって?ふっ・・・

 


わからん。

 

いいじゃん。樋口がわかってれば。(樋口って誰だ?)

まあ鉱物学的データは置いといて、本に書かれていることをかいつまんで説明します。他力本願だなあ。いや本力本願か。

 

クォーツの語源はスラブ語の「硬い」(Twarc)に由来します。化学組成は二酸化ケイ素で、同一の化学組成と、同じような物理的特性を持つ鉱物の総称です。

どういうことかというと、工藤忍が身に着けていたスモーキークォーツや、パワーストーンに興味ある人はローズクォーツなんかも聞いたことありますよね。他にもミルキークォーツやアベンチュリンクォーツなんてのもあります。それらは全て二酸化ケイ素でできていて、同じような特性を持った仲間なのです。それらをひっくるめて鉱物種:クォーツというグループなんです。ナカーマ。

同じ二酸化ケイ素でできていて特性が違う別のグループも存在します。カルセドニー(玉髄)と呼ばれる方たちがそうですね。

 

〇〇クォーツとつくもの以外にも鉱物種:クォーツの仲間が存在します。

アメシストシトリンタイガーズアイなどです。なんだかビッグネームですね。

アメシスト紫水晶の名が表す通り紫色の有名な宝石ですよね。シトリンは黄水晶と呼ばれシトロンが由来だそうですよ。おいおい喜多見柚じゃないか・・・。タイガーズアイは虎目石と呼ばれブレスレッドとして人気ですよね。2ストライクから粘って、ボール球は見極め、甘く入った球は見逃さず痛打される。タイガーズアイには苦労させられます。(何の話?)


クォーツは透明度の高いものから低いものまで、幅広いカラーが存在します。アメシストの「紫」やシトリンの「黄」のように色に合わせた宝石名が付けられているんです。

 

皆さんが想像する無色透明なクォーツ「水晶」ロッククリスタルと呼ばれます。クリスタルの語源はギリシア語の「水のように透明な結晶」(Krystalos)に由来します。古代の人々は、水晶を「あまりにも固く凍結したために溶けなくなった氷」だと考えていたそうですよ。日本でも昔は「水精」と呼ばれ、水の精霊が宿ったものと考えられたそうです。

水晶というと占い師が水晶玉を使う絵がイメージできますよね。日本だけでなく世界中各地で祈祷や儀式の道具、守護石として使われていたみたいですよ。

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藤忍とクォーツ

ここからはいよいよ工藤忍とクォーツの関係をこじつけ・・・もとい探っていきましょう。ちなみにカード名がしのぶリタニカ百科事典のリンクになっています。たぶん新しいウインドウで開いたほうがいいよ。

 

 

「雪の結晶みたく、キラキラするよ!」

「冬をイメージしたクールな表情―――アタシ雪国育ちだから任せて!」

―――[ノスタルジッククォーツ]藤忍より

ノスタルジッククォーツ登場時のシンデレラガールズ劇場は、忍は上京してきた時のことを思い出す話です。特訓後の衣装は台詞の通り冬をイメージしたクールなもので、忍の故郷である雪国の水晶のようにキラキラした雪や氷を想起させるカードになっています。

 

 

「冬の寒さになんて負けないよ!」

―――[ホワイトドロップ]藤忍より

古代の人々が「凍りすぎて溶けない氷」だと考えていたクォーツ。雪国で生まれ育った忍も冬に負けようはずがありません。ただし特訓後の衣装は氷というより雪だるまだ。ヒーホー。

 

 

「雫が輝いて、自然のプリズムだね!」

―――[雨の日に]藤忍より

ん?今プリズムって言ったよね。水晶は優れた光学特性を持つため光学プリズムに使用されます。また、一定の電圧をかけると安定した振動を発生することから精密機械にも活用されています。クォーツ時計がそれですね。他にも数多くの用途があります。忍も幅広く活躍するユーティリティプレイヤーになってもらいたいね。

 

 

「この宝石の輝きは、誰にも遮れないよ。シックだけど高貴で、まっすぐにアナタの目を奪うから」

「スモーキークォーツ・・・宝石言葉は、不屈の精神」

―――[つないだ光り]藤忍より

これがスモーキークォーツを身に着けているカードですね。和名は煙水晶と呼ばれ淡褐色から黒色に近いクォーツのことを指します。忍の髪色がそんな色合いといえばそうですね。(どちらかといえばタイガーズアイじゃね?)

本によって記述が違うので定義が曖昧ですが、スモーキークォーツの中でもより黒っぽいものはモリオンスコットランド・ケアンゴーム山脈で採れるものをカンゴームと呼びます。(宝石の国のカンゴームはどちらかといえばモリオンな気がするんですけどね。まああれは金剛先生が勝手に名付けただけだしね・・・)

宝石言葉についてなんですが、これも出典によって意味がまちまちなんですよね。でも多くが魔除け・守護石など「困難に負けない」というような意味が書かれています。非常に防御力が高そうでまさに「忍」の名にぴったりな堅忍不抜という言葉が似合うの宝石だと思います。

 

 

「赤、青、黒、緑・・・宝石箱は彩りがいっぱい。目移りしちゃう?」

「強い光をもらって、輝くんだ。不安なんかかき消して、堂々と!」

―――ユニット「ディア・エターナリー・ジェム」より

藤忍佐久間まゆ北条加蓮及川雫の4人からなる宝石をモチーフにしたユニット「ディア・エターナリー・ジェム」より。それぞれのモチーフとなった宝石は以下の通り。

「スモーキークォーツ」鉱物種:クォーツ(石英) 硬度7

まゆ「ガーネット」鉱物種:ガーネット(柘榴石) 硬度7-7.5

加蓮ラピスラズリ鉱物種:ラピスラズリ(青金石・瑠璃) 硬度5-6

ペリドット鉱物種:オリビン(橄欖石) 硬度6.5-7

 

まゆのガーネットは、深く濃い赤色。貞節・友愛・真実などの意味を持つ宝石です。一途に愛を求めるまゆにぴったりな宝石ですね。これはもうスイート・ハネムーンするしかないな・・・。

加蓮のラピスラズリは、クールな深い青。幸運や強運を呼び寄せる宝石ですが、そのために持ち主に試練をもたらすと言われています。試練を乗り越えアイドルのトップになった加蓮が歩く先には、幸運の未来が広がっている。

雫のペリドットは、綺麗な緑のオリーブ色。わずかな光でも輝くため、古代エジプトでは「太陽の石」として崇拝されました。緑色と太陽、自然豊かな牧場の情景が連想されますね。まさに雫ちゃんにお似合いの宝石です。

 

 

鉱物種:クォーツの宝石をフリルドスクエアに当てはめてみる

先述のクォーツについてのおはなしでちらっとお話ししましたが、シトリンの語源ってシトロンなんですよね。シトロンといえばユズ、ユズといえば喜多見柚ですね。

おや、そういえば綾瀬穂乃香は紫色の衣装が多いですね。ということはアメシストだ。

名前に桃がついてピンク色の衣装が多い桃井あずきローズクォーツ

そしてもちろん工藤忍スモーキークォーツ

よってフリルドスクエアはクォーツ。

A.E.D.自動体外式除細動器。いや違う。Q.E.D.証明終了。

 

 

 

まとめ

はい。というわけで今日はクォーツについて勉強してきました。いかがだったでしょうか。今回の研究が工藤忍について学ぶ皆さんにとって得るものの大きい記事となっていたなら幸いです。

最近Twitterでも工藤忍のことをあまり話題にしてなかったので久々に頑張ってしまいました。楽素のTwitter、興味あったらフォローしてみてくださいね。

 

最後に参考文献について

諏訪恭一「価値がわかる宝石図鑑」(ナツメ社)

ロナルド・ルイス・ボネウィッツ「ネイチャーガイド・シリーズ宝石」(化学同人

結城モイラ「パワーストーンの教科書」(新星出版社)

 

 

 

それでは。お騒がせしました。楽素でした。